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★2005年9月22日(木)~26日(月) 参加者7名 お天気まずまず★
~05秋穂高縦走アルバムはこちらからどうぞ~
《コースタイム》
22日 コンパス発 22:00(車中泊)
23日 →岐阜県・東海北陸道・高山西IC→平湯温泉 6:00→アカンダナ駐車場 6:30
→シャトルバス→上高地 6:55→河童橋 7:35→明神 8:07→徳沢 9:20
→横尾 10:40(昼休憩~11:30)→槍見河原 12:10(龍野氏と合流)
→槍沢ロッヂ 1,825m 13:12(宿泊)
24日 槍沢ロッヂ 6:00→ババ平キャンプ場 6:30(龍野氏と合流)→水俣乗越分岐 7:00
→天狗原分岐 7:55→天狗原 8:40(~9:00)→横尾尾根分岐 10:30→南岳10:55
→南岳小屋 11:10(昼休憩~11:45)→大キレット(最低コル 2,748m)
→長谷川ピーク(2,841m) 13:20→A沢コル 13:48→飛騨泣き
→北穂小屋 3,100m15:30→北穂高岳・北峰(小屋から3分15:45)→北穂小屋 16:00(宿泊)
25日 北穂小屋 6:00→北穂・北峰→南峰分岐 6:08→滝谷ドーム 6:30→最低コル 7:40
→涸沢岳 3,103m 9:00→白出のコル(2,983m)・穂高岳山荘 9:20
→奥穂高岳 (3,190m )10:25
→吊尾根最低コル 11:30→紀美子平(2,910m) 12:10(昼休憩~12:35)
→前穂高岳(3,090m)13:05(~13:28)→紀美子平 13:48→重太郎新道
→岳沢ヒュッテ(2,170m) 16:35(宿泊)
26日 岳沢ヒュッテ 6:40→岳沢登山口 8:50→上高地バスターミナル 9:40
→アカンダナ駐車場 10:15→平湯温泉入浴→岐阜県・東海北陸道・高山西IC
→コンパス着
~05秋穂高縦走アルバムはこちらからどうぞ~
《コースタイム》
22日 コンパス発 22:00(車中泊)
23日 →岐阜県・東海北陸道・高山西IC→平湯温泉 6:00→アカンダナ駐車場 6:30
→シャトルバス→上高地 6:55→河童橋 7:35→明神 8:07→徳沢 9:20
→横尾 10:40(昼休憩~11:30)→槍見河原 12:10(龍野氏と合流)
→槍沢ロッヂ 1,825m 13:12(宿泊)
24日 槍沢ロッヂ 6:00→ババ平キャンプ場 6:30(龍野氏と合流)→水俣乗越分岐 7:00
→天狗原分岐 7:55→天狗原 8:40(~9:00)→横尾尾根分岐 10:30→南岳10:55
→南岳小屋 11:10(昼休憩~11:45)→大キレット(最低コル 2,748m)
→長谷川ピーク(2,841m) 13:20→A沢コル 13:48→飛騨泣き
→北穂小屋 3,100m15:30→北穂高岳・北峰(小屋から3分15:45)→北穂小屋 16:00(宿泊)
25日 北穂小屋 6:00→北穂・北峰→南峰分岐 6:08→滝谷ドーム 6:30→最低コル 7:40
→涸沢岳 3,103m 9:00→白出のコル(2,983m)・穂高岳山荘 9:20
→奥穂高岳 (3,190m )10:25
→吊尾根最低コル 11:30→紀美子平(2,910m) 12:10(昼休憩~12:35)
→前穂高岳(3,090m)13:05(~13:28)→紀美子平 13:48→重太郎新道
→岳沢ヒュッテ(2,170m) 16:35(宿泊)
26日 岳沢ヒュッテ 6:40→岳沢登山口 8:50→上高地バスターミナル 9:40
→アカンダナ駐車場 10:15→平湯温泉入浴→岐阜県・東海北陸道・高山西IC
→コンパス着
《メ モ》
『一万尺クラブ穂高縦走隊VS台風17号、軍配はどちらに上がるかぁ?』
…こんなタイトルがピッタリくるような天候の中、
我々7名&現地ガイドたつの氏の合計8名で秋の穂高岳を闊歩してきた。

※たつの氏とは…一万尺クラブリーダー松本の先輩で、山の達人。
ホームページ『山登りのページ』のエディター。
山好きが高じて長野に居を構え、毎週末ごとにアルプス界隈の山々を
テントとシュラフと酒(←1番大切!)を担いで歩かれている頼もしい方です
-----------------------------------------------------------------
《一万尺クラブ穂高縦走隊メンバーの感想》
◆ 大キレットを主菜とする素晴らしくスパイスの効いたフルコースのご馳走でした。
美味しかった、楽しかった!!でも脚が…。(ーー;)
=アルプス初遠征のスポーツ万能、瞬発力抜群のNさん=
◆ 一万尺クラブに入会して2年。憧れの北アルプス、穂高縦走に初挑戦。
南岳に向かう途中、槍ヶ岳がくっきり顔を出し、天狗原の天狗池に写る逆さ槍には
感動しました。
でもその後に待っていた大キレット、長谷川ピークは想像以上の岩場の怖さと緊張で
景色を堪能する余裕はありませんでした。
25日、前穂高を下山した直後から両モモに筋肉痛が走る経験もしましたが、
まずまずのお天気に恵まれ、23日に槍沢ロッヂで迎えた○歳の誕生日は、
山を愛する仲間に祝ってもらい、忘れられない思い出になりました。皆さん、お疲れ様でした。
=一万尺クラブ随一の酒豪Oさん=
◆ 今回の穂高山行は、南岳~北穂の大キレットがどんなところか興味深く、
また不安でもあったが、予感は的中した。
どの山も岩場で足元がもろく、突然ガスの向こうに聳え立つ岩稜には
ため息交じりに一歩一歩足を運ぶだけだった。
それだけに達成感は格別。お天気も良く先月見ることができなかった
槍ヶ岳(表銀座縦走)をはじめ、北アルプスの山々を存分に楽しむことができた。
また今回でわたしの拙い足でも燕岳~前穂高岳までつながったことは
とても印象深いものがある。
山の仲間に感謝感謝!!龍野さん、どうもありがとうございました。
=酔っ払うととっても笑い上戸なMさん=
◆ 今度の山行は、ガイドブックで勉強したつもりでしたが、北穂高岳を目の前にしてびっくり。
この直登の岩山を登るなんて…。足が竦んでしまって、
「エーーーイ、皆さんのパワーを頂こう!」
でもしんどい、苦しい。ようやく北穂の頂上に立った。
とてもうれしい。
穂高の連山を完登達成できたことがとてもうれしかったです。
天気も良くて夜も昼も楽しかったです。でも足が痛い…(ーー;)
疲れたです。
リーダー、ほんまにお疲れ様でした。
=一万尺クラブ女性メンバーの元気ぶりに目を白黒のYさん=
◆ 大キレット、長谷川ピーク、飛騨泣き…。
物の本によると今回のコースはかなりの難コースのようで、
行く前は落石・滑落などの言葉が思い浮かんでくる、
ドキドキの怖さ半分、ワクワクの楽しみ半分の興味深いコースでした。
最終的には何事もなく全員元気(筋肉痛は別ですが…^^;)に、
完走することができ、大変充実した山行になり、
自分にも少し自信がついたように思えます。
今回の山行に関しては、リーダーの先輩であるたつの氏の力添えに大いに感謝しています。
=何をさておいてもまずは生ビールのMさん=
-----------------------------------------------------------------
〔9月22日(木)〕 出発日。車中泊となる。
〔9月23日(金)〕 平湯⇒槍沢ロッヂへ
平湯到着後、上高地→横尾→槍沢ロッヂへ。

連休のためか多くの登山者に出会う。天気は満点。
今回初めて槍見河原から槍ヶ岳のあの尖った穂先を見ることができた。
感激しながら休憩中に遅れて出発のたつの氏が追いついてきた。
さすが早い!!これで役者は揃った。
やっと到着した槍沢ロッヂには人・人・人…、すごい人。後からもどんどんやってくる。この人たち、みんなここに泊まるの?
1枚の布団に2人で寝ることになるようだ。う~~~ん、参ったなぁ~(ーー;)…でも仕方ない。
〔9月24日(土)〕 槍沢ロッジ⇒南岳⇒大キレット⇒Hピーク⇒飛騨泣き⇒北穂へ

外は晴れ!やったーーーッ!
天気予報によると夕方には台風17号の影響で天気が崩れるようだ。
今日はかの有名な大キレットや長谷川ピーク、そして飛騨泣きなどの難所を通過する日。
「お日様、どうにか私たちに味方してください~m(__)m」
祈るような気持ちで槍沢ロッヂを出発。
昨夜テント泊をした龍野氏とババ平のテン場で合流。
槍沢は登山者で数珠つなぎ状態。半数以上が槍ヶ岳を目指しているようだ。どうにか混雑を抜け出し天狗原分岐に到着。
ここから天狗原を経由し、まずは横尾尾根を目指す。
槍沢を横切り始めてまもなく右手に鋭く尖った槍ヶ岳が姿を見せた。
真っ青な空を貫くように槍の穂先が聳え立っている。カッコ良すぎるぅ~♪
天狗原に到着。静かに水を湛えた天狗池の水面に逆さ槍がくっきり写っていた。ここで小休止。

天狗原から横尾尾根への上りはかなりの急勾配の悪路が続く。
一歩一歩這うように進みやっとのことで横尾尾根分岐に到着。
第一関門クリアーだ。
南岳を通過し、南岳小屋前で昼食休憩。

いよいよ大キレット越えだ。緊張の一瞬。ここからはたつの氏に先導していただくことにする。
一歩一歩、慎重に足を進める。大キレットを無事通過し、長谷川ピーク(Hピーク)へ。

狭いHピークも無事通過、A沢のコルでひと息入れる。

このあとにはあの『飛騨泣き』が待っている…はずだった。
しかし、ここかな、と思った箇所を通り過ぎ、北穂小屋が近くになって、
「あぁ、あそこが『飛騨泣き』だったんだぁ…。」
とやっと気づいた。なんてお気楽~(^_^;)

・・・という訳で、飛騨泣きも無事通過。

疲れがピークに達した頃ようやく北穂小屋到着。
いったんザックを小屋の前に置き、北穂高岳頂上へ向かう。

小屋の横の石段を登ればすぐに頂上。霧雨の中の頂上では何も展望はなかったが、全員無事ここまで来れたことに感謝。
北穂小屋も大混雑。ここでも1枚の布団に2人が寝る状況。食事も3回目の交代でやっとありつけた。
北穂小屋のスタッフはどの人もいい感じ。好感度100%、かな?(^_^)v
ちなみにたつの氏、今夜は北穂のテン場へ。(テン場は小屋から15分ほど先にある。)
〔9月25日(日)〕 北穂⇒涸沢岳⇒奥穂⇒前穂⇒岳沢ヒュッテへ
どうやらお天気は私たちの味方をしてくれたようだ。
出発するころは霧雨程度、一応カッパを着てスタートしたが、歩いていくうちに雨は止んでくれた。幸先いいぞ!
北穂から前穂への縦走路は急勾配&悪路の上り下り、落石に細心の注意を払い、岩を掴み、鎖につかまり、ハシゴに取り付く。
「ひょっとして、こっちのほうがむずかしい?」
などと内心思いつつ無心になって前を目指す。

滝谷ドームを過ぎ、涸沢岳への上りの直前の最低コルでカッパを脱ぐ。
雨は上がった。はるか眼下には涸沢カールが広がっている。
紅葉シーズンにはまだ早いのか、カラフルなテントはまばらだった。
ザイテングラートを歩く登山者の姿もアリくらいの大きさに見える。
正面を見れば白い雲海に黒く浮かぶ笠ヶ岳。
あっ、こっちには槍の穂先も見えている。
文句なし!この勝負、一万尺クラブ穂高縦走隊の勝ちだ!!(台風17号は進路を変えて日本から離れて行ったようだ。よかった~(^_^)v)

涸沢岳から穂高岳山荘へ下り小休止の後、奥穂高へ。
せっかく晴れた空もまたガスに包まれてしまった。まぁ仕方ないか…(ーー;)

登ること1時間少しで奥穂高岳到着。
岩岩岩の岩の要塞のようなピーク。

さぁっと晴れたガスの切れ間に西穂へ続く勇壮なジャンダルムが見える。
「次の目標、あそこに決定!」
奥穂から前穂への道は河童橋から見上げるあの吊尾根。
本当なら、ここから上高地が一望できるはずだが、
ガスに邪魔されて何も見えない。残念~(ーー;)
狭い吊尾根の道を進み、1時間半ほどで広い紀美子平に到着。
登山者でいっぱい。主の帰りを待つザックもいっぱい。
みんな空身で前穂に向かっているようだ。

私たちも昼食を済ませ前穂頂上へ向かう。手足をフルに使い30分で頂上到着。
一瞬ガスが切れて展望が開けた。今しがた通ってきた奥穂が見えた。ジャンダルムも見えた。

紀美子平に戻り、ザックを背負い、重太郎新道を通り、岳沢ヒュッテへ向かう。 ガラガラゴツゴツ岩だらけの急勾配の下り坂にてこずる。
ヒュッテに向かう途中、龍野氏とお別れ。
拙い足取りの私たちを、辛抱強く先導してここまで来ていただき本当に感謝。
私たちと別れてから、きっと彼は18時のバスに間に合うようにと、脱兎のごとくこの急坂を駆け下りたんだろうなぁ~(^_^;)
下ること2時間半、やっと岳沢ヒュッテの到着。
ポツポツ雨が降り始めてはいたが、それこそ私たちが到着するのを見計らったように雨は大粒になってしまった。
うん、お天気はやっぱり私たちの味方をしてくれている~(^_^)v
3晩目にして初めて,1人1枚の布団。手足を思いっきり伸ばして伸び伸び寝ることができた。
〔9月26日(月)〕 岳沢ヒュッテ⇒上高地⇒松山へ
空は快晴。雨は早くに上がったようだった。
遠くの雲海の中から朝日を浴びた乗鞍岳が頭を見せている。
ヒュッテの上の方には西穂の稜線が朝日を浴びて輝いている。清清しい朝~♪
朝食後、岳沢ヒュッテを出発。

上高地まで約2時間。穂高縦走の怖くも楽しかった思いを胸に歩く。
なんだかまだ山から離れたくない。まだまだ歩いていたい。
そんな気持ちで歩いているうちに上高地到着。
あぁ、現実が待っている。
バスに乗りアカンダナ駐車場で待つKOMPAS号まで戻る。
登山靴を脱ぐ瞬間、ふと寂しさを覚えた。
平湯温泉に立ち寄り、汗と汚れと疲れをすっきり落とし、遥か700キロ先の松山への帰路に着いた。
『一万尺クラブ穂高縦走隊VS台風17号、軍配はどちらに上がるかぁ?』
…こんなタイトルがピッタリくるような天候の中、
我々7名&現地ガイドたつの氏の合計8名で秋の穂高岳を闊歩してきた。

※たつの氏とは…一万尺クラブリーダー松本の先輩で、山の達人。
ホームページ『山登りのページ』のエディター。
山好きが高じて長野に居を構え、毎週末ごとにアルプス界隈の山々を
テントとシュラフと酒(←1番大切!)を担いで歩かれている頼もしい方です
-----------------------------------------------------------------
《一万尺クラブ穂高縦走隊メンバーの感想》
◆ 大キレットを主菜とする素晴らしくスパイスの効いたフルコースのご馳走でした。
美味しかった、楽しかった!!でも脚が…。(ーー;)
=アルプス初遠征のスポーツ万能、瞬発力抜群のNさん=
◆ 一万尺クラブに入会して2年。憧れの北アルプス、穂高縦走に初挑戦。
南岳に向かう途中、槍ヶ岳がくっきり顔を出し、天狗原の天狗池に写る逆さ槍には
感動しました。
でもその後に待っていた大キレット、長谷川ピークは想像以上の岩場の怖さと緊張で
景色を堪能する余裕はありませんでした。
25日、前穂高を下山した直後から両モモに筋肉痛が走る経験もしましたが、
まずまずのお天気に恵まれ、23日に槍沢ロッヂで迎えた○歳の誕生日は、
山を愛する仲間に祝ってもらい、忘れられない思い出になりました。皆さん、お疲れ様でした。
=一万尺クラブ随一の酒豪Oさん=
◆ 今回の穂高山行は、南岳~北穂の大キレットがどんなところか興味深く、
また不安でもあったが、予感は的中した。
どの山も岩場で足元がもろく、突然ガスの向こうに聳え立つ岩稜には
ため息交じりに一歩一歩足を運ぶだけだった。
それだけに達成感は格別。お天気も良く先月見ることができなかった
槍ヶ岳(表銀座縦走)をはじめ、北アルプスの山々を存分に楽しむことができた。
また今回でわたしの拙い足でも燕岳~前穂高岳までつながったことは
とても印象深いものがある。
山の仲間に感謝感謝!!龍野さん、どうもありがとうございました。
=酔っ払うととっても笑い上戸なMさん=
◆ 今度の山行は、ガイドブックで勉強したつもりでしたが、北穂高岳を目の前にしてびっくり。
この直登の岩山を登るなんて…。足が竦んでしまって、
「エーーーイ、皆さんのパワーを頂こう!」
でもしんどい、苦しい。ようやく北穂の頂上に立った。
とてもうれしい。
穂高の連山を完登達成できたことがとてもうれしかったです。
天気も良くて夜も昼も楽しかったです。でも足が痛い…(ーー;)
疲れたです。
リーダー、ほんまにお疲れ様でした。
=一万尺クラブ女性メンバーの元気ぶりに目を白黒のYさん=
◆ 大キレット、長谷川ピーク、飛騨泣き…。
物の本によると今回のコースはかなりの難コースのようで、
行く前は落石・滑落などの言葉が思い浮かんでくる、
ドキドキの怖さ半分、ワクワクの楽しみ半分の興味深いコースでした。
最終的には何事もなく全員元気(筋肉痛は別ですが…^^;)に、
完走することができ、大変充実した山行になり、
自分にも少し自信がついたように思えます。
今回の山行に関しては、リーダーの先輩であるたつの氏の力添えに大いに感謝しています。
=何をさておいてもまずは生ビールのMさん=
-----------------------------------------------------------------
〔9月22日(木)〕 出発日。車中泊となる。
〔9月23日(金)〕 平湯⇒槍沢ロッヂへ
平湯到着後、上高地→横尾→槍沢ロッヂへ。

連休のためか多くの登山者に出会う。天気は満点。
今回初めて槍見河原から槍ヶ岳のあの尖った穂先を見ることができた。
感激しながら休憩中に遅れて出発のたつの氏が追いついてきた。
さすが早い!!これで役者は揃った。
やっと到着した槍沢ロッヂには人・人・人…、すごい人。後からもどんどんやってくる。この人たち、みんなここに泊まるの?
1枚の布団に2人で寝ることになるようだ。う~~~ん、参ったなぁ~(ーー;)…でも仕方ない。
〔9月24日(土)〕 槍沢ロッジ⇒南岳⇒大キレット⇒Hピーク⇒飛騨泣き⇒北穂へ

外は晴れ!やったーーーッ!
天気予報によると夕方には台風17号の影響で天気が崩れるようだ。
今日はかの有名な大キレットや長谷川ピーク、そして飛騨泣きなどの難所を通過する日。
「お日様、どうにか私たちに味方してください~m(__)m」
祈るような気持ちで槍沢ロッヂを出発。
昨夜テント泊をした龍野氏とババ平のテン場で合流。
槍沢は登山者で数珠つなぎ状態。半数以上が槍ヶ岳を目指しているようだ。どうにか混雑を抜け出し天狗原分岐に到着。
ここから天狗原を経由し、まずは横尾尾根を目指す。
槍沢を横切り始めてまもなく右手に鋭く尖った槍ヶ岳が姿を見せた。
真っ青な空を貫くように槍の穂先が聳え立っている。カッコ良すぎるぅ~♪

天狗原に到着。静かに水を湛えた天狗池の水面に逆さ槍がくっきり写っていた。ここで小休止。

天狗原から横尾尾根への上りはかなりの急勾配の悪路が続く。
一歩一歩這うように進みやっとのことで横尾尾根分岐に到着。
第一関門クリアーだ。
南岳を通過し、南岳小屋前で昼食休憩。

いよいよ大キレット越えだ。緊張の一瞬。ここからはたつの氏に先導していただくことにする。
一歩一歩、慎重に足を進める。大キレットを無事通過し、長谷川ピーク(Hピーク)へ。

狭いHピークも無事通過、A沢のコルでひと息入れる。

このあとにはあの『飛騨泣き』が待っている…はずだった。
しかし、ここかな、と思った箇所を通り過ぎ、北穂小屋が近くになって、
「あぁ、あそこが『飛騨泣き』だったんだぁ…。」
とやっと気づいた。なんてお気楽~(^_^;)

・・・という訳で、飛騨泣きも無事通過。

疲れがピークに達した頃ようやく北穂小屋到着。
いったんザックを小屋の前に置き、北穂高岳頂上へ向かう。

小屋の横の石段を登ればすぐに頂上。霧雨の中の頂上では何も展望はなかったが、全員無事ここまで来れたことに感謝。
北穂小屋も大混雑。ここでも1枚の布団に2人が寝る状況。食事も3回目の交代でやっとありつけた。
北穂小屋のスタッフはどの人もいい感じ。好感度100%、かな?(^_^)v
ちなみにたつの氏、今夜は北穂のテン場へ。(テン場は小屋から15分ほど先にある。)
〔9月25日(日)〕 北穂⇒涸沢岳⇒奥穂⇒前穂⇒岳沢ヒュッテへ
どうやらお天気は私たちの味方をしてくれたようだ。
出発するころは霧雨程度、一応カッパを着てスタートしたが、歩いていくうちに雨は止んでくれた。幸先いいぞ!
北穂から前穂への縦走路は急勾配&悪路の上り下り、落石に細心の注意を払い、岩を掴み、鎖につかまり、ハシゴに取り付く。
「ひょっとして、こっちのほうがむずかしい?」
などと内心思いつつ無心になって前を目指す。

滝谷ドームを過ぎ、涸沢岳への上りの直前の最低コルでカッパを脱ぐ。
雨は上がった。はるか眼下には涸沢カールが広がっている。
紅葉シーズンにはまだ早いのか、カラフルなテントはまばらだった。
ザイテングラートを歩く登山者の姿もアリくらいの大きさに見える。
正面を見れば白い雲海に黒く浮かぶ笠ヶ岳。
あっ、こっちには槍の穂先も見えている。
文句なし!この勝負、一万尺クラブ穂高縦走隊の勝ちだ!!(台風17号は進路を変えて日本から離れて行ったようだ。よかった~(^_^)v)

涸沢岳から穂高岳山荘へ下り小休止の後、奥穂高へ。
せっかく晴れた空もまたガスに包まれてしまった。まぁ仕方ないか…(ーー;)

登ること1時間少しで奥穂高岳到着。
岩岩岩の岩の要塞のようなピーク。

さぁっと晴れたガスの切れ間に西穂へ続く勇壮なジャンダルムが見える。
「次の目標、あそこに決定!」
奥穂から前穂への道は河童橋から見上げるあの吊尾根。
本当なら、ここから上高地が一望できるはずだが、
ガスに邪魔されて何も見えない。残念~(ーー;)
狭い吊尾根の道を進み、1時間半ほどで広い紀美子平に到着。
登山者でいっぱい。主の帰りを待つザックもいっぱい。
みんな空身で前穂に向かっているようだ。

私たちも昼食を済ませ前穂頂上へ向かう。手足をフルに使い30分で頂上到着。
一瞬ガスが切れて展望が開けた。今しがた通ってきた奥穂が見えた。ジャンダルムも見えた。

紀美子平に戻り、ザックを背負い、重太郎新道を通り、岳沢ヒュッテへ向かう。 ガラガラゴツゴツ岩だらけの急勾配の下り坂にてこずる。
ヒュッテに向かう途中、龍野氏とお別れ。
拙い足取りの私たちを、辛抱強く先導してここまで来ていただき本当に感謝。
私たちと別れてから、きっと彼は18時のバスに間に合うようにと、脱兎のごとくこの急坂を駆け下りたんだろうなぁ~(^_^;)
下ること2時間半、やっと岳沢ヒュッテの到着。
ポツポツ雨が降り始めてはいたが、それこそ私たちが到着するのを見計らったように雨は大粒になってしまった。
うん、お天気はやっぱり私たちの味方をしてくれている~(^_^)v
3晩目にして初めて,1人1枚の布団。手足を思いっきり伸ばして伸び伸び寝ることができた。
〔9月26日(月)〕 岳沢ヒュッテ⇒上高地⇒松山へ
空は快晴。雨は早くに上がったようだった。
遠くの雲海の中から朝日を浴びた乗鞍岳が頭を見せている。
ヒュッテの上の方には西穂の稜線が朝日を浴びて輝いている。清清しい朝~♪
朝食後、岳沢ヒュッテを出発。

上高地まで約2時間。穂高縦走の怖くも楽しかった思いを胸に歩く。
なんだかまだ山から離れたくない。まだまだ歩いていたい。
そんな気持ちで歩いているうちに上高地到着。
あぁ、現実が待っている。
バスに乗りアカンダナ駐車場で待つKOMPAS号まで戻る。
登山靴を脱ぐ瞬間、ふと寂しさを覚えた。
平湯温泉に立ち寄り、汗と汚れと疲れをすっきり落とし、遥か700キロ先の松山への帰路に着いた。

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