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★2008年10月26日(日) 伯耆大山 参加者…10名 天気…
や
&濃霧と暴風
「気をつけてください。上は風がすごいです。
僕は飛ばされました!!」
下山してくる小学3年生くらいの男の子が、
そう声をかけてくれました。

日帰りで行った鳥取県・伯耆大山、確かに男の子の言ったとおりのすごさでした。


「気をつけてください。上は風がすごいです。
僕は飛ばされました!!」
下山してくる小学3年生くらいの男の子が、
そう声をかけてくれました。

日帰りで行った鳥取県・伯耆大山、確かに男の子の言ったとおりのすごさでした。
《コースタイム》
コンパス5:00⇒松山道⇒米子道・溝口IC⇒大山寺⇒夏山登山口9:25
⇒6合目11:00⇒大山12:20(休憩~13:10)⇒登山口15:00⇒米子道・溝口IC
⇒松山道⇒コンパス
《メ モ》
週末の天気予報はそんなに悪くなかったのに…
コンパスに朝5時集合。
嫌な雲行きだし、なにやら空からポツリと落ちてくる。。
今日は雨の大山?
複雑な胸中の10人、とりあえず元気に車に乗り込み出発!!
蒜山SAから見た大山は6合目から上はすっぽり灰色のガスの中。
あ~ぁ、雨降ってる。

大山寺の下山駐車場につき、あきらめの境地でカッパを着て、出発。
雨もまたよし!?
紅葉はどうだろう。

大山の夏山登山道は延々と階段が続く。
2合目くらいまではまぁまぁ規則正しい階段道だが
3合目手前からは大きな段差のある大変歩きづらい道。
膝や腰に不安がある人にはおススメではないかも…。

どうにか頑張って6合目の避難小屋に到着。
5合目くらいまでは下界が良く見えていたのに
やはり6合目からはガスの中だった。
視界は悪く、雨も風も強まってきた。
上から降りてくる人たちは口々に
「真っ白で何にも見えない。」
「風がすごすぎて立ってるのがやっとだった。」
確かにその通りだった。
8合目を過ぎて木道に変わったあたりからとても激しい横殴りの風が吹いてくる。
風というより暴風。まるで台風並みの風が体当たりしてくる。
しっかり踏ん張らないと、風に体を持っていかれそうになって、大変。
おまけに濃霧で白一色。
何にも見えない。そして寒い。
おそらく体感気温は0度くらい?

風と闘いながらやっとの思い出頂上小屋に到着。
小屋に入ると別天地。
こんなにもたくさんの人たちが登っていたんだ。
あまりにも濃い霧だから、前後にいる人が見えなかった。
風のない暖かな小屋でゆっくり昼休憩。

ゆっくり休んで元気回復、下山開始。
小屋を一歩出た途端…
風はまったく衰えることもなく吹き荒れていた。
なにくそ、負けないぞ!!

しかしほんとに見事に何にも見えないなぁ。

5合目まで休まず降りて一休み。
さすがにここまで来ると風はあまり感じない。
少し雨もやんだよう。
やれやれ。。

延々と続く階段の下り、足元に注意して降りていく。

紅葉は、期待していたほどではなかった。
でも『雨もまたよし。』
階段の上り下りの修行のような日帰り大山だった。
コンパス5:00⇒松山道⇒米子道・溝口IC⇒大山寺⇒夏山登山口9:25
⇒6合目11:00⇒大山12:20(休憩~13:10)⇒登山口15:00⇒米子道・溝口IC
⇒松山道⇒コンパス
《メ モ》
週末の天気予報はそんなに悪くなかったのに…
コンパスに朝5時集合。
嫌な雲行きだし、なにやら空からポツリと落ちてくる。。
今日は雨の大山?
複雑な胸中の10人、とりあえず元気に車に乗り込み出発!!
蒜山SAから見た大山は6合目から上はすっぽり灰色のガスの中。
あ~ぁ、雨降ってる。

大山寺の下山駐車場につき、あきらめの境地でカッパを着て、出発。
雨もまたよし!?
紅葉はどうだろう。

大山の夏山登山道は延々と階段が続く。
2合目くらいまではまぁまぁ規則正しい階段道だが
3合目手前からは大きな段差のある大変歩きづらい道。
膝や腰に不安がある人にはおススメではないかも…。

どうにか頑張って6合目の避難小屋に到着。
5合目くらいまでは下界が良く見えていたのに
やはり6合目からはガスの中だった。
視界は悪く、雨も風も強まってきた。
上から降りてくる人たちは口々に
「真っ白で何にも見えない。」
「風がすごすぎて立ってるのがやっとだった。」
確かにその通りだった。
8合目を過ぎて木道に変わったあたりからとても激しい横殴りの風が吹いてくる。
風というより暴風。まるで台風並みの風が体当たりしてくる。
しっかり踏ん張らないと、風に体を持っていかれそうになって、大変。
おまけに濃霧で白一色。
何にも見えない。そして寒い。
おそらく体感気温は0度くらい?

風と闘いながらやっとの思い出頂上小屋に到着。
小屋に入ると別天地。
こんなにもたくさんの人たちが登っていたんだ。
あまりにも濃い霧だから、前後にいる人が見えなかった。
風のない暖かな小屋でゆっくり昼休憩。

ゆっくり休んで元気回復、下山開始。
小屋を一歩出た途端…
風はまったく衰えることもなく吹き荒れていた。
なにくそ、負けないぞ!!

しかしほんとに見事に何にも見えないなぁ。

5合目まで休まず降りて一休み。
さすがにここまで来ると風はあまり感じない。
少し雨もやんだよう。
やれやれ。。

延々と続く階段の下り、足元に注意して降りていく。

紅葉は、期待していたほどではなかった。
でも『雨もまたよし。』
階段の上り下りの修行のような日帰り大山だった。
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2008.10.29(Wed) | 2008年10月レポート | cm(0) | tb(0) | ▲
2008.10.23(Thu) | 2008年10月レポート | cm(0) | tb(0) | ▲
★2008年10月3日(金)~5日(日) 涸沢~屏風ノ耳~奥又白池 参加者…7名 天気…

これぞ正当派、日本晴れ!
秋、紅葉真っ只中の涸沢へ行ってきました。


これぞ正当派、日本晴れ!
秋、紅葉真っ只中の涸沢へ行ってきました。
《コースタイム》
2日 コンパス21:00⇒松山道⇒車中泊
3日 中部縦貫道・高山IC⇒平湯・駐車5:30⇒バスにて6:20⇒上高地7:40⇒横尾10:45(休憩~11:10)
⇒本谷橋12:25⇒涸沢15:00テント泊
4日 涸沢7:00⇒パノラマ新道⇒屏風のコル8:20⇒屏風ノ耳8:45⇒屏風のコル9:30
⇒中畠新道分岐11:15(軽く昼食・荷物デポ)⇒松高ルンゼ終了点13:35⇒中畠新道分岐点14:00
⇒新村橋14:50⇒徳澤15:00⇒上高地・西糸屋山荘宿泊16:55
5日 上高地8:00→バス8:30→平湯9:10→東海北陸→松山道⇒コンパス
《メモ》
▼2日車中泊で上高地へ
何日も前から天気予報ばかりが気になって仕方がなかった。
幸い天気は心配なさそう。
期待に胸をふくらませた7人、夜9時コンパス出発!
▼3日 上高地~涸沢へ
夜通し順調に車を走らせ、朝5時半、平湯到着。
あかんだな駐車場に車を停め、支度を済ませて、上高地行きの始発のバスに乗り込む。
車中で一人考えること。
標高2300mの涸沢でテント泊のため、みんなのザックは一様に大きくかつ重たい。
こんな重たいザックを背負って、果たして無事に涸沢にたどり着けるんだろうか………
内心不安でいっぱい。
しかし、担がないわけにはいかないし、歩かないわけにもいかない。
体にずしりとのしかかる、まさに『重荷』を背負っての根性登山だ。

上高地でバスを降り、重量級のザック装着!
まずは横尾まで、平坦な約3時間の道のりを歩く。
いくら平坦な道とは言え、約10㎞の道のりを歩くのだから、大変。

明神、徳澤、と休憩を挟みながら、息も絶え絶え、

よくやく横尾にたどり着いた感じ~。
横尾は分岐点。真っ直ぐ進めば槍ヶ岳へ、橋を渡れば涸沢へ。
大勢の登山者達が、思い思いの場所で休憩をとったあと、
思い思いの方角を目指して歩き出している。。
わたしたちも軽く昼食を済ませて、再びザックを背負い、

横尾大橋を渡って、涸沢へ向かう。
ここから、やっと登山道らしくなる。

道は狭く、やや急な上り坂もどんどん出てくる。
朝はヒンヤリ肌寒いくらいだったのに、もう今は暑くてたまらない。
だんだんと疲れてくる体に、背中のザックは容赦なく、
かえって重さを増したかのように感じる。
一歩一歩、踏みしめるような歩みでしか進めなく、歯がゆい。

本谷橋を渡りきった右岸の木陰で休憩を取る。
冷たい沢の水で顔を洗い、息をふきかえした。
しかしその後からが、今日のコースの正念場。

急坂を上り、ガレ場を通り、黙々と進む。
暑い、しんどい、重たい!

しかし苦しい登りの途中、ふと遠くに目をやれば、

赤や黄色、オレンジに色づいた、木々の葉っぱの紅葉が美しく、
思わず足を止めて、しばし見とれる。
この分だと涸沢の紅葉は、よく雑誌などで目にするような、
見事な美しさでわたしたちを迎えてくれる?
期待はでっかい!
期待に励まされるよう、重たい体を上に上に引き上げていく。

上高地を出発してから約6時間、やっと遠くに涸沢小屋が見えた。
頑張るのはあと1時間?
先が見えた分、元気が出てきそうなもんだが、今回はそう甘くない。
ますます、ザックの重たさが全身にのしかかり、足取りは異様に重たくなるばかり…。
こうなったら、励ますっきゃない!

「ガンバレ、わたし…」
そう、他人ではなく、自分を励まし無理矢理元気を出す。
涸沢ヒュッテの吹き流しも見えた。
最後のガレ場の上り坂を必死の思いで上り切ったら…
やっと、ホントにやっと、涸沢ヒュッテに到着。
すでに多くの宿泊者が外のテラスで、ジョッキを片手に、余裕の顔で休んでいる。
目の前には涸沢の見事に色づいた紅葉。
そして少ないもののカラフルなテント…。
写真でしか見たことのないザイテングラートも綺麗な紅葉に包まれている。
最高のロケーションに恵まれたビアガーデンだ!
みんな、いいなぁ。。

うらやましい気持ちを押さえ、その人たちを横目に、まずはキャンプ場へ。
思ったほど、テントの数は多くない。
適当な場所を選び、ゴツゴツした石だらけのテントサイトをなるべく快適になるように、
B型リーダーのこだわりで、丁寧に整地をし、
そこに6人用と2人用の二張りのテントを設営。
これで、今夜の快適な睡眠場所を確保できた?
さぁ、まずはビールで乾杯だぁ♪

涸沢ヒュッテのテラスの売店で、生ビールを注文、テラスで乾杯♪♪♪
テントやら食材、シュラフにマットの入ったザックは7人それぞれに重たく辛かった。
とにかく1日目、無事終了。

重労働の後の生ビールの味は格別だった。

暗くなる前に晩御飯も作らないと、と乾杯の後、テントに戻り、食事の用意。
今夜は塩味の鍋。
さすがに夕方近くになった涸沢は寒く、しっかり着込んでないと震えるくらい。
寒い場所で食べる熱々の鍋は、格別だ!
みんなで鍋を囲んでわいわいやっているところに、数人の訪問者が現れた。
「…ん、誰?」
撮影機材(テレビカメラ)を持った若い男性たち数人と、やや年配?の男女二人。
そういえば朝、上高地を出発するときに、何やら撮影していた人たちだ。
いったい誰なんだろう?

なんと、女性登山家として有名な、『田部井順子』さんだった。
男性はNHKのアナウンサー内田さん(たぶん…全然知らない人だが…)。
涸沢まで登って来られてたんだ。
どうやらNHKのニュース番組で、紅葉の涸沢登山の撮影らしく、
テント泊で訪れた登山者たちの夕飯はいったいどんな風なのか、
テントサイトを回っていたら、
賑やかに鍋を囲んでるわたしたちのグループに白羽の矢が立ったらしい。
何がなんやら、よくわからないまま、お椀に一杯ずつ差し上げると、
「美味しいですねぇ~これはいいですね、あったまります。何と言う鍋ですか?」
と聞かれたので、ヒネリもなにもなく、
「ただの塩味の鍋です!」
今考えれば「伊予鍋です!」とかなんとか口からでまかせでもいいから
とにかく何とでも言っとけばよかった?
(もしかしたら、10月30日木曜日の夕方のニュース番組の中で、
松山でも放送されるかも
しれない、と言うことだった。
もし放送されたら、やや酔っ払っていい気分になった7人が
賑やかに映っているかもしれないので、見てください。)
突然の訪問者を見送り、明日の行程の大変さや、
夜通し走ってきた車中泊疲れに涸沢までの重たいザックとの格闘に、
早めにテントに入り、シュラフに潜り込む。
潜り込んだ途端、深い眠りに落ちていた。
▼4日
▽涸沢~奥又白池へ
朝4時に目がさめ、テントから外に出てみると、
外はまだ夜の帳がおりたまま。
真っ暗な空を見上げた途端、一人、
「うわぁ、すごいっ!きれいだぁ!!」
満天の星空。
星座すらわからないくらい無数の星が瞬いている。
キリッと冷えた空気にくっきり天の川や街からは見ることのない小さな星屑まで、
全部見えているんだろうなぁ。
しばし星を見上げて大満足。

さぁ、朝ごはんの支度をしよう。
朝は昨夜の鍋の残りを使って雑炊と玉ねぎスープがメイン。
雑炊には餅を入れるのがミソ!
米だけより腹のもちが断然いい。

みんなでお腹いっぱいご飯を食べてから、片付けやテントの撤収。
手早く済ませようと頑張ったが、意外に時間がかかってしまった。

朝日を浴びて輝く涸沢岳があまりにも美しく、写真も撮ったし、

結局、予定より一時間遅れで7時に涸沢を出発。
涸沢ヒュッテから少し下りたところから『パノラマ新道』が始まる。
分岐には

「危険な箇所が多いから、熟達者のみ行ってください」
のような旨の事が書いてあった。
これは心して歩かなければならない。
いくらテント泊で食材がなくなったとは言え、ザックの重さや大きさは変わりようもなく、
バランスを保って歩かないと、あっと思っても、瞬時に体が反応できないもの。

足元に細心の注意を払いながら前進。
だんだん高度が上がってくる。

そしてだんだん涸沢ヒュッテが遠く小さくなって行く。
カラフルな紅葉、テント、どれもミニチュアサイズ。
本当に一枚の風景写真の用だ。
雑誌では何度も見ている紅葉の涸沢を、自分の目で見たいと言う願い、
今ここにかなった。

そして、ふと見ると、横尾尾根のかたごしにとんがり頭を発見!
あっ、槍ヶ岳だ!

高度を上げるに従い、だんだん槍の穂先が大きくはっきり姿を現してくる。
槍ヶ岳山荘もはっきり見えた。

それにしてもなんと見事な眺めなんだろう。
空には雲一つない快晴、槍ヶ岳はもちろん、北穂や奥穂、前穂も
これ以上は考えられないくらい、くっきりはっきり見えている。
ロケーション抜群、さすがパノラマ新道、名前の通りの大パノラマに、感動感激の連続だ。
急な坂を幾度ものぼりおりし、よいしょ、と上りきり、

少し下ったところが屏風ノコル。
ここにザックをデポし、

屏風ノ耳まで空身で往復。
険しい岩場の連続だが、重たいザックから解放されて、元気元気!

きれいに色づいたナナカマドの真っ赤な葉っぱごしに見える

周囲の山々。

遠くにはくっきり富士山まで見えている。

ぐんぐん登って、屏風ノ耳到着。
ここでもしばし言葉を失った。
あまりも見事な眺め。
ぐるり360℃の大パノラマ。

穂高岳や涸沢岳はもちろん、穂高から槍ヶ岳への縦走コースにある大キレットも、
南岳や大喰岳も手に取るように見えているし、

常念岳も蝶ヶ岳も手を伸ばせば届きそうなくらい近くに見えている。
後ろを振り替えれば遠くに富士山も負けじと頭を見せている。

ここまで頑張って登ってきたみんなへの最高のご褒美だ。
いくら見てても見飽きることはなく、いつまでも眺めを楽しんでいたい所だが、
まだまだ始まったばかり、先は長い。

長居は無用、とコルまで下り、いやいや気分で再びザックを背負い、先へ。

コルから先、長く石ぐるまの多く滑りやすい急な坂道を下っていく。

中畠新道分岐までの道も険しくてなかなか大変。
おまけに気温も上がってきて、暑くてたまらない。

屏風ノコルから約1時間15分で中畠新道分岐到着。
ここでザックをデポ。

軽くご飯を食べて、空身で奥又白池を目指す。
分岐から松高ルンゼを進み、順調に終了点まで行った。
しかしここで時間切れ。
スタート時間の遅れと、あまりにも眺めが良すぎてペースが上がらず、
予定より時間を費やしたため、上高地下山の時間を考慮し、無理は禁物と判断、

奥又白池はまたの機会にしよう、と引き返した。
▽中畠新道分岐から上高地へ
分岐でまたまた、ザックを背負う。
一回ザックを下ろすごとに、なぜだか不思議とザックの重さが増してくる。
いい加減、体が疲れた証拠だろうな。
中畠新道分岐からもずっと下りが続き、足の疲労感はかなりなもの。
肩も腰も痛いけど、歩きをやめるわけにもいかず、
「ガンバレ、ガンバレ!」と自分を励まし一歩、また一歩、ずんずん歩く。

揺れる新村橋を渡りきり、しばらく歩いて徳澤到着。
リンゴを食べて元気やや回復?
あと1時間半、頑張って歩けば上高地。
わかっているのだが、もう足を前に出す力が残ってない気がする。
それでも足って優秀、ちゃんと右左右、と足が動いてくれる。
おかげでなんとか疲労困憊ながらも無事に上高地に到着。
前回お世話になった西糸屋山荘に今回も宿泊。
お風呂に入って汚れと疲れを落とし、すっきり。美味しいご飯と美味しいビールで満足。
日中の疲れから、布団に入った途端、眠りに落ちた…zzz
▼5日 上高地から松山へ
一晩爆睡、元気回復?美味しい朝ごはんを食べて、西糸屋山荘を出発。
昨日までの天気が嘘のように天気は下り坂。
帰る途中の高速で早々に雨が降りはじめた。
上高地でたくさんの登山者や観光客に出会ったが、
みんな雨にがっかりするだろうなぁ。
わたしたち7人を乗せたコンパス号はB型人間のリーダーが快調に運転するもと、
順調に走行し、無事松山に帰ってきた。
本当に皆さんお疲れ様でした。
※おまけの写真

槍ヶ岳をバックに、槍ポーズ!!
2日 コンパス21:00⇒松山道⇒車中泊
3日 中部縦貫道・高山IC⇒平湯・駐車5:30⇒バスにて6:20⇒上高地7:40⇒横尾10:45(休憩~11:10)
⇒本谷橋12:25⇒涸沢15:00テント泊
4日 涸沢7:00⇒パノラマ新道⇒屏風のコル8:20⇒屏風ノ耳8:45⇒屏風のコル9:30
⇒中畠新道分岐11:15(軽く昼食・荷物デポ)⇒松高ルンゼ終了点13:35⇒中畠新道分岐点14:00
⇒新村橋14:50⇒徳澤15:00⇒上高地・西糸屋山荘宿泊16:55
5日 上高地8:00→バス8:30→平湯9:10→東海北陸→松山道⇒コンパス
《メモ》
▼2日車中泊で上高地へ
何日も前から天気予報ばかりが気になって仕方がなかった。
幸い天気は心配なさそう。
期待に胸をふくらませた7人、夜9時コンパス出発!
▼3日 上高地~涸沢へ
夜通し順調に車を走らせ、朝5時半、平湯到着。
あかんだな駐車場に車を停め、支度を済ませて、上高地行きの始発のバスに乗り込む。
車中で一人考えること。
標高2300mの涸沢でテント泊のため、みんなのザックは一様に大きくかつ重たい。
こんな重たいザックを背負って、果たして無事に涸沢にたどり着けるんだろうか………
内心不安でいっぱい。
しかし、担がないわけにはいかないし、歩かないわけにもいかない。
体にずしりとのしかかる、まさに『重荷』を背負っての根性登山だ。

上高地でバスを降り、重量級のザック装着!
まずは横尾まで、平坦な約3時間の道のりを歩く。
いくら平坦な道とは言え、約10㎞の道のりを歩くのだから、大変。

明神、徳澤、と休憩を挟みながら、息も絶え絶え、

よくやく横尾にたどり着いた感じ~。
横尾は分岐点。真っ直ぐ進めば槍ヶ岳へ、橋を渡れば涸沢へ。
大勢の登山者達が、思い思いの場所で休憩をとったあと、
思い思いの方角を目指して歩き出している。。
わたしたちも軽く昼食を済ませて、再びザックを背負い、

横尾大橋を渡って、涸沢へ向かう。
ここから、やっと登山道らしくなる。

道は狭く、やや急な上り坂もどんどん出てくる。
朝はヒンヤリ肌寒いくらいだったのに、もう今は暑くてたまらない。
だんだんと疲れてくる体に、背中のザックは容赦なく、
かえって重さを増したかのように感じる。
一歩一歩、踏みしめるような歩みでしか進めなく、歯がゆい。

本谷橋を渡りきった右岸の木陰で休憩を取る。
冷たい沢の水で顔を洗い、息をふきかえした。
しかしその後からが、今日のコースの正念場。

急坂を上り、ガレ場を通り、黙々と進む。
暑い、しんどい、重たい!

しかし苦しい登りの途中、ふと遠くに目をやれば、

赤や黄色、オレンジに色づいた、木々の葉っぱの紅葉が美しく、
思わず足を止めて、しばし見とれる。
この分だと涸沢の紅葉は、よく雑誌などで目にするような、
見事な美しさでわたしたちを迎えてくれる?
期待はでっかい!
期待に励まされるよう、重たい体を上に上に引き上げていく。

上高地を出発してから約6時間、やっと遠くに涸沢小屋が見えた。
頑張るのはあと1時間?
先が見えた分、元気が出てきそうなもんだが、今回はそう甘くない。
ますます、ザックの重たさが全身にのしかかり、足取りは異様に重たくなるばかり…。
こうなったら、励ますっきゃない!

「ガンバレ、わたし…」
そう、他人ではなく、自分を励まし無理矢理元気を出す。
涸沢ヒュッテの吹き流しも見えた。
最後のガレ場の上り坂を必死の思いで上り切ったら…
やっと、ホントにやっと、涸沢ヒュッテに到着。
すでに多くの宿泊者が外のテラスで、ジョッキを片手に、余裕の顔で休んでいる。
目の前には涸沢の見事に色づいた紅葉。
そして少ないもののカラフルなテント…。
写真でしか見たことのないザイテングラートも綺麗な紅葉に包まれている。
最高のロケーションに恵まれたビアガーデンだ!
みんな、いいなぁ。。

うらやましい気持ちを押さえ、その人たちを横目に、まずはキャンプ場へ。
思ったほど、テントの数は多くない。
適当な場所を選び、ゴツゴツした石だらけのテントサイトをなるべく快適になるように、
B型リーダーのこだわりで、丁寧に整地をし、
そこに6人用と2人用の二張りのテントを設営。
これで、今夜の快適な睡眠場所を確保できた?
さぁ、まずはビールで乾杯だぁ♪

涸沢ヒュッテのテラスの売店で、生ビールを注文、テラスで乾杯♪♪♪
テントやら食材、シュラフにマットの入ったザックは7人それぞれに重たく辛かった。
とにかく1日目、無事終了。

重労働の後の生ビールの味は格別だった。

暗くなる前に晩御飯も作らないと、と乾杯の後、テントに戻り、食事の用意。
今夜は塩味の鍋。
さすがに夕方近くになった涸沢は寒く、しっかり着込んでないと震えるくらい。
寒い場所で食べる熱々の鍋は、格別だ!
みんなで鍋を囲んでわいわいやっているところに、数人の訪問者が現れた。
「…ん、誰?」
撮影機材(テレビカメラ)を持った若い男性たち数人と、やや年配?の男女二人。
そういえば朝、上高地を出発するときに、何やら撮影していた人たちだ。
いったい誰なんだろう?

なんと、女性登山家として有名な、『田部井順子』さんだった。
男性はNHKのアナウンサー内田さん(たぶん…全然知らない人だが…)。
涸沢まで登って来られてたんだ。
どうやらNHKのニュース番組で、紅葉の涸沢登山の撮影らしく、
テント泊で訪れた登山者たちの夕飯はいったいどんな風なのか、
テントサイトを回っていたら、
賑やかに鍋を囲んでるわたしたちのグループに白羽の矢が立ったらしい。
何がなんやら、よくわからないまま、お椀に一杯ずつ差し上げると、
「美味しいですねぇ~これはいいですね、あったまります。何と言う鍋ですか?」
と聞かれたので、ヒネリもなにもなく、
「ただの塩味の鍋です!」
今考えれば「伊予鍋です!」とかなんとか口からでまかせでもいいから
とにかく何とでも言っとけばよかった?
(もしかしたら、10月30日木曜日の夕方のニュース番組の中で、
松山でも放送されるかも
しれない、と言うことだった。
もし放送されたら、やや酔っ払っていい気分になった7人が
賑やかに映っているかもしれないので、見てください。)
突然の訪問者を見送り、明日の行程の大変さや、
夜通し走ってきた車中泊疲れに涸沢までの重たいザックとの格闘に、
早めにテントに入り、シュラフに潜り込む。
潜り込んだ途端、深い眠りに落ちていた。
▼4日
▽涸沢~奥又白池へ
朝4時に目がさめ、テントから外に出てみると、
外はまだ夜の帳がおりたまま。
真っ暗な空を見上げた途端、一人、
「うわぁ、すごいっ!きれいだぁ!!」
満天の星空。
星座すらわからないくらい無数の星が瞬いている。
キリッと冷えた空気にくっきり天の川や街からは見ることのない小さな星屑まで、
全部見えているんだろうなぁ。
しばし星を見上げて大満足。

さぁ、朝ごはんの支度をしよう。
朝は昨夜の鍋の残りを使って雑炊と玉ねぎスープがメイン。
雑炊には餅を入れるのがミソ!
米だけより腹のもちが断然いい。

みんなでお腹いっぱいご飯を食べてから、片付けやテントの撤収。
手早く済ませようと頑張ったが、意外に時間がかかってしまった。

朝日を浴びて輝く涸沢岳があまりにも美しく、写真も撮ったし、

結局、予定より一時間遅れで7時に涸沢を出発。
涸沢ヒュッテから少し下りたところから『パノラマ新道』が始まる。
分岐には

「危険な箇所が多いから、熟達者のみ行ってください」
のような旨の事が書いてあった。
これは心して歩かなければならない。
いくらテント泊で食材がなくなったとは言え、ザックの重さや大きさは変わりようもなく、
バランスを保って歩かないと、あっと思っても、瞬時に体が反応できないもの。

足元に細心の注意を払いながら前進。
だんだん高度が上がってくる。

そしてだんだん涸沢ヒュッテが遠く小さくなって行く。
カラフルな紅葉、テント、どれもミニチュアサイズ。
本当に一枚の風景写真の用だ。
雑誌では何度も見ている紅葉の涸沢を、自分の目で見たいと言う願い、
今ここにかなった。

そして、ふと見ると、横尾尾根のかたごしにとんがり頭を発見!
あっ、槍ヶ岳だ!

高度を上げるに従い、だんだん槍の穂先が大きくはっきり姿を現してくる。
槍ヶ岳山荘もはっきり見えた。

それにしてもなんと見事な眺めなんだろう。
空には雲一つない快晴、槍ヶ岳はもちろん、北穂や奥穂、前穂も
これ以上は考えられないくらい、くっきりはっきり見えている。
ロケーション抜群、さすがパノラマ新道、名前の通りの大パノラマに、感動感激の連続だ。
急な坂を幾度ものぼりおりし、よいしょ、と上りきり、

少し下ったところが屏風ノコル。
ここにザックをデポし、

屏風ノ耳まで空身で往復。
険しい岩場の連続だが、重たいザックから解放されて、元気元気!

きれいに色づいたナナカマドの真っ赤な葉っぱごしに見える

周囲の山々。

遠くにはくっきり富士山まで見えている。

ぐんぐん登って、屏風ノ耳到着。
ここでもしばし言葉を失った。
あまりも見事な眺め。
ぐるり360℃の大パノラマ。

穂高岳や涸沢岳はもちろん、穂高から槍ヶ岳への縦走コースにある大キレットも、
南岳や大喰岳も手に取るように見えているし、

常念岳も蝶ヶ岳も手を伸ばせば届きそうなくらい近くに見えている。
後ろを振り替えれば遠くに富士山も負けじと頭を見せている。

ここまで頑張って登ってきたみんなへの最高のご褒美だ。
いくら見てても見飽きることはなく、いつまでも眺めを楽しんでいたい所だが、
まだまだ始まったばかり、先は長い。

長居は無用、とコルまで下り、いやいや気分で再びザックを背負い、先へ。

コルから先、長く石ぐるまの多く滑りやすい急な坂道を下っていく。

中畠新道分岐までの道も険しくてなかなか大変。
おまけに気温も上がってきて、暑くてたまらない。

屏風ノコルから約1時間15分で中畠新道分岐到着。
ここでザックをデポ。

軽くご飯を食べて、空身で奥又白池を目指す。
分岐から松高ルンゼを進み、順調に終了点まで行った。
しかしここで時間切れ。
スタート時間の遅れと、あまりにも眺めが良すぎてペースが上がらず、
予定より時間を費やしたため、上高地下山の時間を考慮し、無理は禁物と判断、

奥又白池はまたの機会にしよう、と引き返した。
▽中畠新道分岐から上高地へ
分岐でまたまた、ザックを背負う。
一回ザックを下ろすごとに、なぜだか不思議とザックの重さが増してくる。
いい加減、体が疲れた証拠だろうな。
中畠新道分岐からもずっと下りが続き、足の疲労感はかなりなもの。
肩も腰も痛いけど、歩きをやめるわけにもいかず、
「ガンバレ、ガンバレ!」と自分を励まし一歩、また一歩、ずんずん歩く。

揺れる新村橋を渡りきり、しばらく歩いて徳澤到着。
リンゴを食べて元気やや回復?
あと1時間半、頑張って歩けば上高地。
わかっているのだが、もう足を前に出す力が残ってない気がする。
それでも足って優秀、ちゃんと右左右、と足が動いてくれる。
おかげでなんとか疲労困憊ながらも無事に上高地に到着。
前回お世話になった西糸屋山荘に今回も宿泊。
お風呂に入って汚れと疲れを落とし、すっきり。美味しいご飯と美味しいビールで満足。
日中の疲れから、布団に入った途端、眠りに落ちた…zzz
▼5日 上高地から松山へ
一晩爆睡、元気回復?美味しい朝ごはんを食べて、西糸屋山荘を出発。
昨日までの天気が嘘のように天気は下り坂。
帰る途中の高速で早々に雨が降りはじめた。
上高地でたくさんの登山者や観光客に出会ったが、
みんな雨にがっかりするだろうなぁ。
わたしたち7人を乗せたコンパス号はB型人間のリーダーが快調に運転するもと、
順調に走行し、無事松山に帰ってきた。
本当に皆さんお疲れ様でした。
※おまけの写真

槍ヶ岳をバックに、槍ポーズ!!
2008.10.05(Sun) | 2008年10月レポート | cm(0) | tb(0) | ▲